今までは投資信託がどういうものなのかをお話ししてきました。
これからは投資信託を使ってどういう風に運用していくのかをお話ししていきます!
「インデックス投資」について知ろう!
私たちが投資信託を使って運用するときにまず最初に知るべき投資方法は、
「インデックス投資」です!
といっても難しいものではなく、
今までお話ししてきたインデックスファンドを長期間どんな時も積立投資し続けるというただそれだけです。
日本で今現在作られ、運用されている投資信託は約6000本ありますが、この投資信託は大きく2種類に分けることが出来ます。
インデックスファンドとアクティブファンドです。
インデックスファンドは特定の指標(インデックス)と連動するように動きます。
特定の指標とは日本であれば日本の株価全体の動きを表す日経平均株価やTOPIX、アメリカであればS&P500やNYダウやNASDAQなどです。
また、特定の国のみに絞った指標だけでなく、MSCI コクサイ インデックスという日本を除く主要国の株価を指標としたものもありますし、MSCI ワールド インデックスという新興国21か国の株価を対象とした指標もあります!
このようにインデックスファンドは、特定の国や世界全体の経済の発展や後退に連動する投資信託でしたね!
またインデックスファンドは別名パッシブファンドとも言います。
ではアクティブファンドとは何かと言うと、インデックスファンドが自動的に株価の指標と連動して動くのに対抗し、アクティブファンドはそれに積極的に勝とうとします。
インデックスファンドは株価の指標と連動するので、株の調子が悪いときには同じように下がってしまします。
アクティブファンドは「どんな時も常に利益を上げ続けたい!」「経済状況が悪くても出来るだけダメージを受けたくない!」というのを目標として、投資信託に組み入れる株を分析し、選びます。
投資のプロが全力で株を選んで投資信託を作るので、その分手数料が高くなります。
私たちがまず使うべきはインデックスファンドなのですが、では何故アクティブファンドではないのでしょうか?
何故アクティブファンドではダメなのか?
一見、プロが全力で分析、選別するアクティブファンドは利益を大きく上げそうですが、実際にはそうではなく、アクティブファンドの7~8割はインデックスファンドに負けていると言われています。
ある時期素晴らしい成績を残したアクティブファンドも、別の時期にはひどい負け方をした、というのも多いそうです。
投資で勝ち続けるということはプロでも難しいんですね。
もちろん、全部が全部負けているわけではないので、アクティブファンドの中には資産を増やしてくれるものもあります。
が、それを探すのには知識が必要となってくるので、少しハードルが上がります。
また、経済の発展に応じて資産を増やしてくれるインデックスファンドは、将来の長い期間においても信じ続けることが容易いですが、アクティブファンドは何十年先にも資産を増やしている、と言いきることは出来ないのでこれをメインに運用することはオススメ出来ません。
狙うのではなく、身をゆだねる!
投資をする、お金を増やす、となるとよりいい結果を求めたくなると思います。
より「勝てそうな商品を選びたい」、より「いいタイミングを狙いたい」、そのために経済ニュースにもっと敏感になりたい・・・。
投資が大好きな人は、そうしてもいいのかもしれません。
ただ、私も投資は好きですが、将来に向けて大事な資産を増やすための長期投資では、あえて狙うということをしません。
長期投資をする上で大事なことは、出来るだけ安全であることであり、出来るだけ安心して生活出来ることです。
投資が生活の負担になっていては、続けることが出来ません。
より資産が増えやすい商品を選ぶということは、同時に減る可能性も大きくなります。
積極的に投資をがんばればがんばるほど、その可能性が大きくなっていきます。
株などの売買を好きな人がやっていることを否定するつもりはありませんし、その方たちはリスクを取った分うまくいけば大きく資産を増やすことが出来ます。
が、成功するにはかなりの努力が必要ですし、報われない可能性もあります。
だから私は、大事な資産を出来るだけ安全に増やすために、狙いません。
老後資金を準備する、という目的のためにはエネルギーを使いません。
インデックスファンドを毎月一定額積み立て続けるという投資は、何も狙わない投資方法です!
勝つことも狙わなければ、タイミングも狙いません。
世界経済の流れに、すべての身をゆだねます。
それって、どういうことなんでしょうか?
勝つことを狙わないってどういうこと?
株価の指標と連動するインデックスファンドを買うということは、「市場の平均値」に投資しているということです。
株価の指標の中には、たくさんの会社の株が含まれています。
中には大きく価値を上げたものもあるでしょうし、逆に大きく下げたものあるでしょう。
会社の株はそれぞれいろんな値動きをしています。
株価の指標というのは、それらたくさんの会社の株価の平均値なんです。
大きく価値を上げている会社の株だけを買っているわけではないので、大儲けは出来ません。
ただし、大きく価値を下げている会社の株だけを買っているわけでもないので、大損もしません。
勝ちもせず、負けもせず、インデックス投資が行ってくれるのは、あくまでも平均値、そこそこの結果を出すということです。
それでも、世界経済はおおよそ4~5%の成長が今後見込まれています。
JPモルガン・アセット・マネジメントという運用会社は、今後10~15年間の世界全体の株式の成長率を4.8%だと予想しています。
インデックス投資ではこの成長率を大きく超えることはせず、だいたい同じくらいの平均年利となります。
でも平均で年利4%くらい出るって、長期で継続したらすごいですよ?
たとえば元本500万円を4%の複利で20年間運用すると、約1095万円に増えていて、2倍以上になっています。
最初の元本0円、毎月5万円を4%の複利で20年間運用すると、元本は1200万円なのに対し、625万円増の約1825万です。
じゃあタイミングを狙わないってどういうこと?
インデックス投資では、買うタイミングも狙いません。
株価の予想はとても難しいものです。プロのアナリストも予想を外します。
まして素人の私たちが、株価がどうなるか分析して予想出来ると思わないほうが無難です。
もちろん、「今は比較的株が下がっているなー」っていうのは今までと比べて分かるので、そのタイミングで積み立てる金額を増やしたりは出来ますし、私も出来るだけはそうしています。
が、株が下がっている今の状態が、将来のどこかの時点と比べて高いのか、低いのかの判断は出来ません。
もうちょっと待っていたらもっと下がって、より安く買えたかも!なんて思っても無駄ですし、あの時が一番安かったから買っておけばよかった~と悩むのも不毛です。
そんなことで悩んだり後悔したりして時間や神経をすり減らさないために、長期のインデックス投資で買うタイミングを狙う必要はありません。
株価は日々動いています。上がったり下がったりをランダムに繰り返しています。
その中で「毎月〇日に投資信託を買う」という注文を出しておけば、買っていってくれる中で比較的安いとき、そして高いときをバラバラに買っていってくれるでしょう。
確立的に割高な時ばかりに買ってしまっている、ということにもなりません。
そして数年に1度、また10年に1度くらいに暴落や大暴落が来ます。
そのタイミングで激安になった投資信託を買うことが出来れば、将来株価が回復したときにはすごい利益を生むことになります。
「毎月〇日に買う」という注文を出しているので、買いそびれることはありません。
将来において、値動きに上下の波があり、かつ右肩上がりで成長する資産に投資をしていれば、暴落が来てもそれを強いエネルギーとして成長します。
右肩上がりで成長する資産とは、世界全体の株であったり、アメリカの株であったりです。
このように一定の期間ごとに、一定の金額で資産を買っていく方法を、ドルコスト平均法といいます。
毎月2万円投資信託を買う注文を出していたから、この基準価額の時には〇〇口買えて、この基準価額になったら〇〇口買えるようになる、という風に買える口数が変動していきます。
一定の金額で定期的に買っていくドルコスト平均法では、投資信託が値上がりしてしまったときには買える口数が少なくなり、逆に値下がりしたときには多くなります。
だから続ければ続けるほどに買っていった単価は平均化されていき、その結果高値掴みを回避できます。
高値掴みは投資では出来るだけ避けないといけないですが、知らないうちにそれが出来ているんですね!
ただし、ドルコスト平均法も100%万全な投資方法ではありません。
株の値動きの仕方、また今から取り崩す!というそのタイミングによっては、一括で投資していたほうが増えていた!ということも起こります。
また、買うときに手数料がかかる商品を選んでいれば、買う回数が多いほどにダメージを受けます。
それでも、一度に投資に回せる金額が少ないであろう私たちが投資をするには積み立てていくしかないですし、一括投資で底をあてるための労力を割きたくない、もっと他のことに時間を使いたい!のであれば、この方法はやはりいいものだと思います。
なので私としては、普段から疲れるのは嫌なので、普段は定額での積み立て投資をしながら、暴落が来たタイミングで増額出来るようにしていきたいなあと今のところ思っています!
大事な資産は手堅く増やそう!
説明は長くなってしまいましたが、投資信託を使った運用方法は、「インデックスファンドを毎月積み立て続ける」、ただこれだけです。
そこそこ勝ちたい、を目指すために日々悩んだり考えたりする必要はありません。
もちろん勉強は継続したほうがいいですが、それぞれの株を分析したりするよりはずっと少なくて済みます。
投資信託を運用しよう!と思った時に、では具体的にどの商品で運用するのか、どれくらいの成果を狙っていくのかというのは悩むと思います。
投資する地域により、増える可能性が高い、つまり期待リターンが高い投資信託とあまりそうでない投資信託があります。
複利の力を見たときに、年利が大きければ大きいほどに効果が絶大となっていくので、投資するときにもより増えそうな商品を選びたいと思うかもしれません。
ただ大事な資産は、やっぱり手堅く運用していくことが大事です!
増える可能性が高い商品というのは、減る可能性も高くなっていきます。
大きく増えるなら、同時に大きく減ることもあります。
資産を減らしてしまう可能性もあるのです。
その大きな値動きの中で、自分が将来の成長を信じることが出来るのかどうか?
暴落で大きく資産を減らしている中で、安心して投資を続けることが出来るのかどうか?
自分のリスク許容度を知り、リスクを取りすぎない運用をすることが重要です!
また詳しくお話ししていきますね。
今回のお話しはこれでおしまいです。
ことりさん、はじめまして!
堀田と申します。私は、ことりさんのブログをきっかけに、最近投資の勉強を始めた1人です。今日は、ブログを通して考えるきっかけを下さったことへの感謝をお伝えしたかったのと、質問があってコメントしました(長文になりますので、お時間ございます際にご覧いただけたら幸いです。)
私は現在、妊活中のアラフォー主婦です。年齢的に、少し時間に余裕のある暮らしをして、早く赤ちゃんを授かりたいと思う一方、妊活の費用がこれからどんどんかさむので、なかなか時短勤務を選択できないまま年月が過ぎ、日々悩んでいます。(今はフルタイムの派遣社員として仕事をしています。)
コロナの自粛期間中、将来の為に何か勉強出来ないかな‥と思い、ファイナンシャルプランナーの資格について情報集めをしていた時に、ことりさんのアメブロに辿り着きました✨内容を拝読して、私が勉強したかったのは、ファイナンシャルプランナーほど広い内容では無く、投資のことかな〜と感じました。ことりさんのブログはとても読みやすく、親近感が湧いてきます。
そこから、おすすめされている本を読んだり、西本まりえさんの無料メルマガを購読したり‥家計についても見直すようになりました。知りたい情報に対して、1から自分に合った本を探すより、かなり近道をさせて頂けたと思っています。ありがとうございます!
ずっとほったらかしにしていた、主人には内緒のへそくりをどう運用していくか決めることもできました。(笑)あとは何十年と長期で投資をして、時間が経つことで利益が生まれるのを待つしか無いのかな‥と思っているのですが、1年、2年先のこととなると、また話は別なような気がしています。
そこで質問したいのが、まりえさんのFXツムツムの講座の件です。
私自身は、失敗もまた糧になると言いますか、生きたお金の使い方をしたいなと思っているので、これも何かのご縁だし、教わるならまりえさんの教材で勉強したいな…と思っているのですが、ふと主人に相談してしまったことで「そこまでは手を伸ばさずに、このまま投資信託止まりで日々仕事を頑張るしかないのかな」と思うようにもなりました。
ことりさんは実際にやってみてどんな感想がございましたでしょうか?
(初めてのコメントですごく不躾な質問ですよね。すみません!)
お子さんのお世話等、日々お忙しくされていらっしゃると思います。
本当に簡単で結構ですので、もしお返事頂けたらすごく嬉しいです。
お顔の見えないやりとりになりますが、きっと私と同じように、ことりさんのブログに感謝されている方、たくさんいらっしゃると思います。
これからも応援しています。