前回は投資信託がそもそも何なのか、ということについてざっくりとお話ししました。
今回は投資信託が何故初心者にオススメなのか?ということについてお話ししようと思います。
もくじ
・何故投資信託がオススメなの?
・特徴1 少額から出来る
・特徴2 1つの銘柄を買うだけで幅広く分散投資が出来る
・特徴3 自動で買っておいてもらえる
・特徴4 始めてしまえばそれほどやることがない
・始める前によく理解しておいて欲しいこと
何故投資信託がオススメなの?
何故投資信託が初心者にオススメなのかというと、
手間なくごく少額から幅広く分散投資ができ、
投資における必要な勉強時間がおそらく一番少なく済むからです。
投資信託では、自分で1つ1つ株を選んで売買する投資みたいにぱっと派手な金額を稼ぐことは出来ません。
金持ちになれる!というよりは、じっくりと時間かけて資産を増やしていくものです。
なので、将来の生活をちょっとだけいいものにする、といったイメージです。
その代わり投資信託で資産を増やすために私たちがすることは、
毎日チャートとにらめっこしたり、銘柄探しをしたり、経済ニュースに敏感になったりするようなことではなく、
最初に「毎月この金額でこの銘柄を買っておいてもらう」という注文を出すだけです。
投資信託の特徴はこんな感じです。
・少額から出来る
・1つの銘柄を買うだけで幅広く分散投資が出来る
・定期買い付けサービスによって自動で買っておいてもらえる
・始めてしまえばそれほどやることがない
つまり、とってもお手軽なんです!
それぞれについて説明していきますね。
特徴1 少額から出来る
投資ってまとまったお金がないと出来ないイメージですが、投資信託は100円から買うことが出来ます。
なので自分の家計に合わせて毎月いくらを投資に回すのかを選択出来ますし、
最初から不安になる金額を使うことなく、まずは少額で様子見をするということも出来ます。
また、投資信託は最初に「毎月いくら分買うのか」、というのを設定することになりますが、その金額を変えることも簡単です。
なので状況によって金額を変えることも出来ますし、必要であれば買い付けをお休みすることも出来ます。
売るときにも10数円から売ることが出来ます。
特徴2 1つの銘柄を買うだけで幅広く分散投資が出来る
前回の記事でも少しお話ししましたが、投資信託はそれ1つで幅広く分散投資をすることが出来ます。
これが可能なのは、投資信託とETF(投資信託と同じようなもの)だけです。
いくつか例をあげてみますね。
このインデックスファンドは日経225という指標に連動する投資信託です。
この投資信託を買えば、
ファーストリテイリング(ユニクロ)の株やソフトバンクの株、KDDIの株など225銘柄近くの株を少しずつ保有することが出来ます。
今度はMSCI エマージング・マーケット・インデックスっていう新興国全体の株の指標に連動する投資信託です。
この投資信託だと日本とかアメリカの株は入ってなくて、新興国のみに絞って様々な国のいろんな株を買うことが出来ます。
今度は株以外も入ってます!
この投資信託を買うと、株だけではなく、国内海外両方の債券やリート(不動産のこと)を買うことが出来ます。
それぞれの投資信託の違いなどはいずれ説明しますので、今は投資信託が1つの銘柄を買うだけでこんなに分散出来るんだってことだけ知っておいて欲しいです。
実際にはこれらのインデックスファンドを複数組み合わせて運用したりするので、分散はより幅広いものになります。
特徴3 定期買い付けサービスによって自動で買っておいてもらえる
投資というとだいたいはチャートを見たり、経済ニュースを見たりして「今買うべきかな?」「今売るべきかな?」なんて考えてやらなきゃいけないイメージかと思います。
投資信託はそれらの、買ったり売ったりして利益を得る、というのは違い、ひたすら延々と積み立て続けるという投資方法を取るので、この自動で投資信託を買っておいてもらえるというサービスはとても重要です。
このサービスがあるおかげで、最初に設定しておけばあとはほったらかしていても自動的に購入されています。
とても楽ですね!
特徴4 始めてしまえばそれほどやることがない
投資信託は自動で買っておいてもらえるので、最初以外はそれほどやることがありません。
年に1回とか、半年に1回とか、あとは暴落時やたくさん利益が出ているときにリバランスという作業をするだけで、それ以外は何十年とほったらかしにします。
経済ニュースや株価など見なくてもやっていけるし、完全に忘れていても構わないし、自分の資産がどれだけ増えてるか、もしくは減っているかを気にする必要もなくなります。
始める前によく理解しておいて欲しいこと
今までお話ししてきた内容から、投資信託は初心者にオススメだと言えます。
最初にきちんと勉強をし、正しい銘柄を選べば、10年20年後には資産はおそらく増えているでしょう。
「ほったらかし投資で簡単に資産形成!」みたいな文面は本屋さんでよく見かけます。
それ自体は間違っていないのですが、簡単そうだからと言ってあまり勉強せずに始めることはオススメ出来ません。
「投資」でお金を増やそうとする以上、100%絶対にこうなるという確証はないわけです。
投資信託は暴落時にもこつこつ積み立て続けることによって将来株価が回復したときに資産が増える投資法ですが、暴落時には不安を煽るようなニュースや意見が多くみられます。
コロナウイルスによる3月の大暴落の時にも、「これは世界恐慌の始まりで、そうなると20年30年は株価が回復しない」というTwitterの呟きや記事を見かけました。
特に何らかの原因により、株価が長く低迷し続けた場合、「もう株はダメだ」という意見が多くみられる可能性もあります。
その時に自分が投資信託についてよく理解出来ていなければ、暴落の恐怖に負けたり意見に惑わされて最悪のタイミングで売却してしまう可能性や、積み立てをやめてしまう可能性もあります。
また長期での積み立て投資では、後半になるにつれて資産が多く積みあがっているため、暴落した時のダメージも大きくなります。
今はさほど気にならなくても、20年など経って自分の定年も少し見えてきて・・・となったときの資産の大幅減は大変怖いものになるかもしれません。
その恐怖に負けないために、勉強は必要です。
そしていよいよ資産を取り崩すときが近づいてくれば、より安全に運用するための対策も必要です。
こんな風に書くと、
「やっぱり投資って怖いんじゃん」って思われるかもしれませんが、その時は今までの記事を読み直して考えて欲しいです。
投資が将来どれだけの差を生むのか?
何故自分が投資に興味を持ったのか?
私は家計を守るために、将来楽しく生活するために、リスクを取ることを選びます。
勉強して出来るだけ遭遇しそうな危険を取り除く対策をしていきます。
ブログでは続けて出来るだけ分かりやすくお伝えする努力をしていきますので、投資について考えてみてもらえると嬉しいです。
今回のお話しはこれでおしまいです。