投資信託はどこで買うことが出来るか知っていますか?
投資信託は銀行・証券会社・郵便局・保険会社・信用金庫、信用組合などで買うことが出来ます。
銀行も証券会社もたくさんありますので、投資信託は様々な場所で買うことが出来ます。
投資を始めるためにまず何をしたらいいのか迷うかもしれませんが、結論から言えば、
SBI証券か楽天証券につみたてNISAの口座を開設するということがスタートになります。
口座開設には少し時間がかかるため、早めに取り掛かりましょう!
今回から証券口座についてと、開設の仕方についてお話ししていきます。
証券会社って何?
冒頭で上げたSBI証券と楽天証券は証券会社の名前です。
そして証券会社の中でも、とくにネット証券と言われるものです。
証券会社の中には店舗を持ち、営業の担当者に相談したりしながら金融商品の売買が出来る店舗証券と、店舗を持たず、誰かに相談するわけでもなく自分で売買が出来るネット証券の大きく2種類があるよ!
国や地方公共団体や企業がお金を必要として集める手段には、債券を発行して投資家からお金を借りる方法や、株式を発行して投資家にお金を投資してもらう方法があります。
私たち投資家は、欲しい債券や株を買うときにそれぞれの会社を探して調べて買いにいくのは大変ですし、国や企業もお金を出してくれる人を集めることが大変です。
ですので証券会社は、それらを一手に担い、買い手と売り手を繋ぐ役割を果たします。
そしてその時の手間賃、手数料が証券会社の収益の1つとなるのです。
投資信託に関わる3つの会社の話を以前しましたが、
証券会社はこの3つの会社のうちの、販売会社にあたります。
証券会社に限らず、銀行も保険会社も郵便局も信用金庫も、これらの会社は販売することを専門としています。
さて私たちが投資信託を始めるためには、証券会社で口座を作ることが必要なのですが、ここで戸惑う方も多いかと思います。
何故なら、証券会社がいっぱいあるから!
大手証券会社と言われる野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券・三菱UFJ証券ホールディングスから始まり、岡三証券やら岩井コスモ証券やら楽天証券、SBI証券、GMOクリック証券、DMM.COM証券やら・・・なんやらたくさんあります。
たくさんある証券会社ですが、これらは大きく2つに分類出来ます。
店舗証券とネット証券です。
店舗証券とネット証券の違い
先ほどあげた大手証券会社と言われる5社はすべていろんな場所に店舗を持つ店舗証券ですし、後半にあげた楽天証券、SBI証券、GMOクリック証券、DMM.COM証券は店舗を持たないネット証券です。
ちなみに、店舗証券は総合証券ともいいます。
店舗証券は、いろんな場所に店舗を持ち、顧客に営業担当者が付き、相談をしたり、コンサルティングを受けたりすることが出来ます。また、株や債券、投資信託を買うときに、店頭で買ったり電話で買ったりすることも出来ます。
実店舗を持ち、そこに人がいるために、店舗証券では手数料が高くなる傾向にあります。
株などの売買手数料も高いし、投資信託を買うときにも、購入時手数料がかかったりします。
同じ投資信託でも買う場所によって購入時手数料が変わってくるので要注意です!
原則無料のものを選びましょう!
一方ネット証券は、実店舗を持ちません。やりとりは基本的にインターネットで行います。
投資家は誰かの助言を聞くことも出来ませんし、買うのも売るのも全て自己判断で行います。
誰かの手を借りるわけではないので、ネット証券は手数料がとても安いです。
ネット証券であれば、投資信託の購入時手数料はほぼ無料です。
投資信託を使った長期積立投資はとてもシンプルな投資です。
わざわざ営業担当者の助言や営業を受ける必要はないので、ここはネット証券一択となります。
銀行ではダメなの?
投資信託での積立投資は銀行でもすることが出来ます。
つみたてNISAの口座を銀行で開くことも出来ます。
ですが、銀行での投資はオススメ出来ません。
その理由は、取り扱い銘柄の少なさと、手数料の高さ、そして不必要な投資商品をオススメされる可能性があることにあります。
ネット証券が投資信託の取り扱い本数が1100本~2700本くらいあるのに対し、銀行での取り扱い本数は200本~500本くらいと、取り扱い本数にかなりの差があります。
これはそのまま、私たちが選べる銘柄が限られてくることを意味します。
いい投資信託が数本しかなかったり、手数料が安いことで有名なeMAXIS Slimシリーズの投資信託がなかったりと、ネット証券で投資を始めていたら経験しなかったような不自由さに直面することになります。
そして銀行は、実店舗を持っています。
その分家賃がかかり、人件費がかかります。
銀行は主にお金を人に貸す時と、お金を人から預かった時の金利の差で収入を得ていますが、今はマイナス金利となっているのでお金を人に貸す時の金利をあまり高くすることが出来ず、この収益が期待できません。
日本銀行は紙幣を発行したり、政府が使う国民からの税金や国債のお金を預かったり、日本のそれぞれの銀行のお金を預かったり貸し付けたりします。
マイナス金利政策がされているということは、銀行が日本銀行にお金を預けていることに対して、金利を払っている状態になっているということです。
ですので日本銀行に預けるお金が多くなるほど、銀行は損をしていきます。
だから銀行は出来るだけ日本銀行に預けるお金を減らしたいので、民間企業などにお金を貸し付ける金額を増やすために、貸し付ける時の金利を低くして借りやすくしています。
このため銀行は、お金を貸す時の金利とお金を個人から預かっている時の金利の差で収益を得ることが難しくなっています。
銀行は、投資信託や債券をお客さんに売買させたときにに発生する手数料に収益を頼るようになっています。
銀行で買える投資信託には購入時手数料がかかるものが多くあります。
また、銀行側に購入時手数料がたくさん入るように、都合のいい商品をお客さんにオススメしてくる可能性もあります。
それはたいてい、資産を減らす可能性も高い複雑な債券だったり、たいして資産を増やしてくれない投資信託だったりします。
普段から生活の身近なところにある銀行ですが、投資の際にはオススメ出来ません。
NISA、つみたてNISAって何?
投資信託を勉強しようとすると、「NISAとつみたてNISAの違い!」っていう記事がよく出てきますよね。
NISAとつみたてNISAでは、どちらか1つを選んで口座開設することになるのですが、ちょこちょこ難しい言葉も出てくるし、結局どっち選べばいいかよく分からないなーってなったりもすると思います。
で、まず結論から言うと、
「NISA口座,つみたてNISA口座は投資をするなら開設すべき!」
そして、投資が好きでいろいろ調べて株などを買いたい人はNISA口座でもOK!
投資信託での積立投資を中心にやっていきたいならつみたてNISA口座を作りましょう!
といった感じです。
証券会社で口座を作るときに、
・「一般口座」
・「特定口座」
・「NISA口座」
の3種類から選んで作ることになります。
NISAとつみたてNISAはそのうちの「NISA口座」に入ります。
ちなみにNISAの正式名称は「少額投資非課税制度」と言いますが、そんな小難しい言葉は覚えなくて大丈夫です。
「NISA口座」で投資を行うことによる大きな特徴は、
売った時の利益や配当にかかる税金が免除されることです。
投資で金融商品を売って利益が出たときや、配当が出たときには、20.315%の税金がかかります。
仮に100万円の利益が出ていたら、税金で20万円ちょっとは引かれることになってしまいます。
けっこう大きな割合ですよね!
NISA、つみたてNISAの制度は、政府が私たちに「もっと投資をしてくださいー!」という願いを込めて作られたものです。
投資で得た利益の20.315%、この税金をなくしますから、どんどん投資始めてください!ということです。
NISA、つみたてNISAそれぞれに税金がかからず投資出来る金額の上限がありますが、その金額内で買ったものであれば、利益に税金がかかりません。
そのため、投資をするのであれば、利用した方がいい制度になります!
同じ投資をしているのに、「NISA口座」か「その他の口座」かでは手元に入ってくるお金が全然違うわけですから。
それぞれの特徴などの詳しい説明はまた別の記事でお話ししようと思います。
ここでは一旦、「つみたてNISAの口座を作ることになるんだな」、ということを知っておいてほしいです。
また、お得に投資を出来る制度にはidecoもありますが、毎月最低5000円は投資していかなければならなかったり、投資金額の変更は年に1回のみしか出来なかったり、60歳までお金を引き出すことが出来なかったりして、自由の利きにくい、ちょっと難しい制度なので、とりあえず最初はつみたてNISAから始めるほうがいいのではないかと思っています。
どうしてSBI証券か楽天証券で口座を開設するのがいいの?
数ある証券会社の中から、特にSBI証券と楽天証券がオススメです。
何故その2つがオススメかというと、手数料がとても安く、取り扱い銘柄も多く、サービスも充実しているからです。
SBI証券と楽天証券はどちらも手数料がとても安いです。
投資信託も購入時手数料がかからないものが多くありますし、その他個別株の売買にかかる手数料も業界最安値を争っています。
投資では、
投資家は金融商品の今後の値上がり値下がりはコントロール出来ない。だから唯一コントロール可能なコストを出来るだけ低く抑えたほうがいい、と言われています。
SBI証券と楽天証券は信託報酬の安い投資信託も積極的に取り扱い銘柄に加えていくなど、コストの低さにこだわっています。
投資をしていく上でとても安心出来ますね。
また、取り扱い銘柄数においてもどちらもとても多くあります。
特に、業界最大手と言われるSBI証券は投資信託のみならず、外国株に関しても豊富に取り扱っていますので、何か他の投資をしたくなったとしてもそうそう困ることはないと思います。
SBI証券と楽天証券の違いなどに関しても、また別の記事でお話ししますね!
まとめ
投資信託を始めるために、証券会社に口座を開設しましょう。
特定口座でも投資信託の積み立て投資は出来ますが、オススメはつみたてNISAの口座を作ることです。
口座を作る証券会社はSBI証券か楽天証券がオススメです。
つみたてNISAの口座は一度作ってしまうと違う証券会社や銀行に変更するのは大変なので、自分の買いたい銘柄があるかどうかの確認が必要です!(SBI証券楽天証券ならほぼありますが)
今回のお話しはこれでおしまいです。